【被虐のノエル シーズン9】仲間の絆ーーそして、集結【ゲーム振り返り用】

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『被虐のノエル シーズン9』の全体像を個人的にまとめた記事です。

振り返り用としての記録となっています。

ネタバレも含みます。

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目次

ストーリー解説

止まった時間が動き出す

OCTがオスカーやフーゴたちを襲撃してから1か月。難を逃れたメンバーは、市内に散り散りとなって潜伏していた。街には今なおOCTの厳重な警戒態勢が敷かれ、緊張が走っている。

そんな中、ノエル、カロン、フーゴの3名が郊外の検問を突破したという知らせが届く。仲間の無事を知って胸を撫で下ろすフーゴだったが、主要メンバー以外の消息はいまだ掴めずにいた。しかし、ここを好機と捉えたフーゴは、パイソンたちに連絡を取って合流を持ちかけるのであった。

さっそく合流地点へ向かうフーゴ。しかし、合流地点へ続く道にはOCTの隊員が待ち伏せていた。このまま突入すれば体力を削られ、無事の合流は叶わない――。そう判断したフーゴは、近くにいたスラッグの助けを借りてこの窮地を突破。さらに別方向から駆けつけたパイソンやトードの協力もあり、無事に合流を果たすのだった。

Living Dead

一方その頃、OCT司令部では、OCTの第一部隊隊長「ドラットン」が部隊の指揮を執っていた。その傍らには、楽しそうに隊員をからかう大悪魔「スピカ」と、カロンに敗北した第三部隊隊長「リベリオ」の姿もあった。

敗北したリベリオに対し、ドラットンは彼がなぜ部隊長クラスに座しているのかを語り始める。 一つは大悪魔スピカを制御できること。そしてもう一つは、魔人管理コード“Living Dead(リビングデッド)”の存在であった。

不死の肉体を持つリベリオの有用性を示すため、ドラットンは躊躇なく彼を銃で撃ち抜く。しかし、リベリオの傷口はすぐさま修復され、死に至ることはなかった。その人間離れした力を再確認したドラットンは、今度は人間としてではなく、兵器たる“Living Dead”として、リベリオに再びチャンスを与えるのだった。

真実に迫るルーチェ

ドラットンとリベリオが対峙していた頃、市長「バロウズ」のもとにも一人の客人が訪れていた。やってきたのは第二部隊隊長「ルーチェ」。他愛のない世間話を交わしていたルーチェだったが、ふと核心を突く問いを投げかける。

「――なぜ、シビラ・ベッカーを始末したのですか?」

しらを切ろうとするバロウズに対し、ルーチェは独自に調べ上げた資料を突きつけ、事件の裏に隠された真実に迫る。「一体何が目的だ」と問い詰めるバロウズへ、ルーチェは不敵にあることを言い放った。

「“ラプラスの深淵”の正体について」と。

その言葉を聞いた瞬間、バロウズは躊躇なくルーチェへ向け銃弾を放つ。しかし、ルーチェの魔人の能力によって時が止まり、放たれた弾丸は空中でピタリと静止した。静止する弾丸を前に、ルーチェは眉ひとつ動かさず、静かに微笑みを浮かべて更につぶやく。

「自分がバロウズの秘密を知っていること、それと同時に強力な協力者になり得ること」

そして、「いい関係を築けるといいですね」と言い、優雅に部屋を去っていくのだった。

手のひらの上の仲間たち

無事にパイソンたちと合流を果たしたフーゴは、次なる作戦を練っていた。OCTの包囲網をかいくぐり、いかにしてノエルたちと合流するか――。しかし、フーゴの体調は万全ではなく、いまOCTと正面からやり合うのは極めて危険な状況だった。事態の危うさを察したパイソンは「決行の時期を改めるべきだ」と主張する。だが、その忠告も虚しく、OCTの捜索網はすでに目と鼻の先まで迫っていた。

差し迫る危機を前に、フーゴは「今動くしかない」と覚悟を決める。スラッグやトードもその言葉に同意し、一行はOCTの包囲網を突破することを決意するのだった。

街中を進む中、パイソンは熱感知機能を備えたスマートグラスを駆使し、敵のいないルートを選んで突き進む。重苦しい緊張感が漂うなか、彼らは誰もいない広い広場へと辿り着いた。 しかし、あまりの静けさにパイソンは妙な違和感を覚える。フーゴたちもその異常さに感づいた、まさにその時だった――。

OCTの隊長ドラットンと隊員たちが、待ち構えていたかのように姿を現す。ドラットンは薄く笑い、フーゴへと言い放った。

「兵の配置を調整し、お前たちをここへ誘導したのだ」と。

全ては敵の手のひらの上だった。絶体絶命の状況に陥るも、フーゴは諦めずスタングレネードを投擲。全員の視界を奪った隙にドラットンへ強襲を仕掛ける。しかし、ドラットンの高熱武装の前にはフーゴの炎では歯が立たず、そのまま地面へと叩きつけられてしまう。

フーゴの特攻も虚しく、万事休すかと思われたその瞬間、突如として足元の地面が爆発。崩れ去る床とともにフーゴたちは地下へと落下し、そのまま闇の底へと消えていった。崩落した爆発の跡地を見つめながら、ドラットンは共に来ていたリベリオに対し、地下へ落ちたフーゴたちの始末を命じるのだった。

仲間のために

地下に落ちたフーゴは、仲間の安否を確かめるためバイソン、スラッグ、トードのもとへ駆け寄る。幸いにも全員大きな怪我はない様子で、フーゴは胸を撫で下ろした。しかしその矢先、フーゴの頭上から瓦礫が落ちてくる。それに気づいたスラッグは咄嗟にフーゴを庇い、代わりに重傷を負ってしまう。彼らはスラッグを休ませるため、まずは安全な場所へと避難するのであった。

無事休めそうな場所に辿り着く一行。スラッグの止血を急がなければ危ういと感じたフーゴは、包帯や薬品を探すため一人で調査に向かおうとする。そんな彼の背中を見つめていたトードは、重い口を開いて問い詰めた。

「――なぜ、いつも一人で抱え込もうとするんだ」

だが、フーゴが答えることはなかった。頑なな彼の様子を見たパイソンは「自分も調達に同行する」と言い、トードにスラッグの看護を任せる。不満を残しつつも、怪我人の存在を前にトードは納得せざるを得なかった。

スラッグの傷を少しでも早く手当するため、OCTの監視をくぐり抜けながら上層へと向かうフーゴとパイソン。途中、敵隊員に見つかりそうになる一幕もあったが、リベリオが隊員に話しかけて意識をそらしたことで事なきを得る。緊迫する状況が続きながらも、二人は物資の探索を続けるのだった。

絆の始まり

一方、休息所に残されたトードとスラッグは、フーゴと出会った頃の思い出を語り合っていた。その思い出は、彼らがまだスラッグやトードと名乗る前の出来事だった。

ある夜のこと。スラッグが「アガタ」、トードがまだ「ゾイ」と呼ばれていた頃、二人はなぜこの場所に辿り着いたのかを打ち明け合っていた。

何を言っても否定され続ける人生に抗うために逃げ出してきたゾイ。母親が殺人犯であり、施設の居心地の悪さに耐えかねて飛び出してきたアガタ。二人は自分という存在とこれまでの人生を変えるため、フーゴのもとへやってきたのであった。

そこへ、かつて「ラウロ」と名乗っていたパイソンが現れる。マフィアに忠誠を誓っていた彼だったが、所属していたファミリーは消滅。裏社会に染まりすぎて表舞台へ戻れず、自暴自棄になっていたさなか、フーゴと出会ったことで生き方を変える決意を固めたのだと語るのだった。

三人がそれぞれの過去を語り終えたその時、突如フーゴが姿を現し「全員似ているな」と呟く。そして、フーゴは彼らの境遇と本質を、とあるものになぞらえた。――“三すくみ”だと。

頭の回るラウロには”蛇(パイソン)”、ジメジメしているがおらついているアガタには”ナメクジ(スラッグ)”、本当はグレたいのに縮こまっているゾイには”蛙(トード)”。 フーゴはそう言い放ち、それをそのまま彼らのコードネームにすればいいと提案したのだった。

この出来事こそが三人の原点であり、固く結ばれた仲間としての絆の始まりであった。

圧倒的な力

休憩所へと無事に戻ったフーゴたちは、これまでに起きた出来事をスラッグとトードに共有する。状況を把握したトードは「徹底抗戦しよう」とあらためて決意を固めるのだった。その言葉を聞いたフーゴは、外を見張るため、再び部屋をあとにする。

外へ出たフーゴは、崖の向こうの階段からゆっくりと降りてくるリベリオの姿に気づく。すぐさま戦闘態勢を構え、徹底抗戦の姿勢を見せるフーゴ。しかし、リベリオは「やめておけ」と静かに忠告し、さらには「助けてやる」とまで持ちかけてくるのだった。

だが、その退屈なやり取りを見ていた大悪魔スピカが「つまらない」と言い放ち、リベリオの魔人管理コード“Living Dead”を強制発動。意思を奪われ狂気の殺戮者と化したリベリオが、フーゴの前に立ちはだかる。さらにスピカ自身も不敵な笑みを浮かべ、フーゴへ向けて容赦ない攻撃を開始するのだった。

なんとかスピカの苛烈な攻撃を交わし続けるフーゴ。しかし状況は悪化する一方だった。見かねたトードたちが「自分たちも戦う」と加勢に駆けつけるが、仲間を巻き込みたくないフーゴは頑なに助けを拒んでしまう。その一瞬の隙を見逃さず、スピカは容赦のない攻撃を全員に放つ。激しい衝撃とともに、一行はその場へ崩れ落ち、倒れ込んでしまうのだった。

絶望的な状況の中、スピカは冷ややかな眼差しで、絶望するフーゴへある言葉を投げかける。

3人の憧れ

「新しいおもちゃになれ。そうすれば全員助けてやる」

倒れ伏すフーゴに向け、スピカは冷酷な眼差しで見下ろしながら言い放つ。その言葉を聞いたフーゴは、スピカの軍門に下ることを決意する。こんな独りよがりな自分では、これ以上三人を引っ張ることも守ることもできない――そう自身の無力感に押し潰されそうになった、その時だった。

激痛に耐えながら立ち上がってきたスラッグが、フーゴへ向けて身を削るような叫びをぶつける。

「お前は、誰にも屈しない“俺たちの憧れ”だろうが!」と。
そして、「俺たちを言い訳にするな!」と。

続けてトードも、「俺たちは、同じ傷を背負っている者同士だ!」 と言い放ち、 さらにパイソンも「もっと夢のある答えを、私に見せてほしい」と言葉を重ねた。

三人の言葉が、折れかけていたフーゴの心に鋭く突き刺さる。 フーゴは屈することをやめ、再びその瞳に鋭い光を宿した。三人の想いを胸に、彼はスピカたちへ向けて、再度立ち向かうことを決意するのだった。

希望の光

合図とともに、フーゴはダイナマイトを投げつける。2秒後、一面が激しい閃光に包まれ、正面の崖が一瞬にして崩落した。なんとか窮地を脱した一行は、そのまま地上を目指して駆け出す。

しかし、スラッグの足取りはおぼつかなく、ついにその場に倒れ込んでしまうのだった。 多量出血により、もう一歩も動くことができないスラッグ。彼は自らの限界を悟ったように、「僕を置いていってくれ」と静かに告げる。

だが、フーゴに仲間を見捨てることなどできるはずもなかった。その固い意志を見たスラッグは、自らのスカーフとスプレー缶を手に持ち、フーゴへと託す。「次の“スラッグ”が決まったら、これを渡してほしい」――と。

フーゴは何かを察するように、固い表情でそのスカーフを受け取った。でもフーゴの決意は揺らがず、何としてもスラッグを連れていくと必死に抱え上げようとする。しかし、力を使い果たしたフーゴの想いも虚しく、重傷を負ったスラッグを動かすことはできないのであった。

視界が滲み、意識が遠のいていく絶望の中、もうダメかと思われたその瞬間――周囲があたたかな光に包まれ、静かに時が止まる。 止まった時の中、そこに現れたのは、かつて共に戦場を駆け抜けた懐かしい仲間たちの姿だった。

信頼

「間に合ったみたいですわねーー」眩い光の中から、堂々とした佇まいでノエルが姿を現す。

「やれやれ……。間一髪、というところだな」 続いてカロンもどこか安堵した表情で現れ、共にいたフーゴの兄・オスカーも「よく耐えたものだ」と称賛の声をかける。

あまりに不思議な光景に戸惑いながらも、駆けつけた救いに安堵するフーゴたち。カロンは新たな力によって空間の時間を止めたのだと明かす。時が止まったことで、瀕死だったスラッグの傷の進行も一時的に食い止められたのだった。この窮地を打開するため、カロンたちと合流したフーゴ一行は、OCTへの反撃を開始する。

上層へ向かう道中、立ちはだかるスピカやリベリオ。しかし、カロンやオスカーが敵を食い止めてくれたおかげで、フーゴは先へと進むことができ、ついに最上層の一歩手前まで辿り着く。 だが、その行く手に立ち塞がったのは、第一部隊隊長のドラットンだった。

一度その圧倒的な力の前に完敗した相手。しかし、仲間の支えによって再び闘志を取り戻したフーゴは、怯むことなく再び戦いへと挑む。「なぜノエルに協力するか?」と問うドラットンに対し、フーゴは「その質問に答える価値はない」と強気に突き返す。こうして、フーゴ対ドラットンの激闘の幕が上がったのであった。

ドラットンの圧倒的な魔人の力の前には、普通の攻撃では歯が立たない。しかし、フーゴはドラットンの力が一時的に弱まる一瞬のタイミングを見極め、隙を突いて攻撃を仕掛ける。そんな火花散る一進一退の攻防が繰り広げられる中、遅れて他の仲間たちも無事に上層へと到着した。

仲間たちの無事を確認したフーゴは、ドラットンへ一気に迫る。そして、そのまま隙を突いて仲間たちの元へ駆け寄った。その瞬間、カロンの魔人の能力が解除され、時が動き出す。それと同時に限界を迎えていた地盤が一気に激しく崩壊し、ドラットンを暗闇の中へと葬り去るのであった。

新しい決意を胸に

激しい崩落の末、無事にOCTの脅威から逃れることができたノエルたち。しかし、ここからが本当の戦いの始まりだった。 そして、フーゴはスラッグに向け、力強く言い放つ。

「ちゃんと最後までついて来い」と。

シア
ひとりで抱え込むフーゴに、仲間たちが真正面からぶつかっていく……「俺たちの憧れ」という言葉が、胸にじんわり響いてきたわ。ノエルたちが駆けつけてくれる場面も、絆がちゃんと力になっているのが伝わってきて、ぐっと心にくるものだったの。

登場キャラクター

フーゴ

スラッグ

トード

パイソン

トラットン・ベルクマン

リベリオ・ストラーダ

スピカ

一言感想

今回はフーゴ達がメインの回でした。フーゴやスラッグ達の絆が丁寧に描かれていて、印象的でしたね。仲間への想いが強すぎるせいで、フーゴはリーダーとしてうまく立ち回れていないのかもしれません。でも、そんなフーゴだからこそ惹かれるところがあるんですよ。

そして、ついに全員が集結。ここからどう反撃していくのか、次回がますます楽しみになりました。

シア
不器用で、仲間のことになると一人で背負い込んでしまうフーゴ……私も、そんなところに惹かれるわ。次はどんな物語を見せてくれるのか、また楽しみになったわ。
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