【魔法少女ノ魔女裁判】13人の魔法少女たちの物語――監獄島で起こる殺人と魔女裁判【感想・評価】

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今回紹介するのは、監獄島に閉じ込められた13人の魔法少女たちが、殺人狂の「魔女」を探し出して処刑するアドベンチャーゲームの『魔法少女ノ魔女裁判(まのさば)』です。

集められた少女たちは、魔女へと変貌する恐れのある「魔女因子」を宿しており、それが彼女たちの魔法の源となっています。少女たちは現実の世界へ戻りたいと願っていますが、監獄島からの脱出は不可能。さらに「魔女因子」は、彼女たちのなかの狂気的な殺人衝動を呼び起こします。

そんななかで発生する殺人事件……。犯人を見つけ出すために、少女たちは迷い、苦悩します。

果たして、彼女たちは無事に平穏な生活を取り戻せるのでしょうか。そして、謎に包まれた「魔女」の正体とは……。

それでは、『魔法少女ノ魔女裁判(まのさば)』のゲームレビューをお届けします。

ホタ
41本目!!
逃げ場のない監獄島で起こる殺人事件……ドキドキハラハラしてきそうだよ。

この記事にはネタバレが含まれています。未プレイの方や内容を知りたくない方は、ブラウザバックをおすすめします。

目次

概要

ジャンルミステリー+アドベンチャー
プラットフォームSteam
Nintendo Switch(2026年7月9日発売)
開発元Re,AER
販売元Re,AER
発売日2025年7月18日

総評

オススメ度:

こんな人が対象オススメ度
キャラクターの魅力にどっぷりつかりたい人
本格的なミステリーを求める人
感じ方の違いによるオススメ度の変化

魅力的なキャラクターたちによる掛け合い、雰囲気のあるBGM、そして繊細なイラストが大きな見どころで、推しキャラクターが見つかれば激しく心が揺さぶられる作品でもあります。

しかし、ミステリー要素には物足りなさがあり、本格的な謎解きを求めている人にとっては、やや微妙に感じられたりもします。

他にも、テンポの悪い裁判や簡素なバッドエンドも気になるところ。

キャラクター性を重視するか、ミステリーとしての完成度を求めるかによって、評価ががらりと変わる作品だと言えます。

『魔法少女ノ魔女裁判』の楽しさとは?

魔法少女たちが見せる多種多様な表情や思い

監獄島に集められた少女たちは普通の少女でもあり、普段の姿からは殺人を犯すとは想像もつきません。ハンナとシェリーが一緒にほうきに乗って飛んだり、アリサがエマを心配したりといったシーンを見ていると、心が穏やかにもなります。

しかし、心の中にはコンプレックスを抱えており、「魔女因子」によって増幅されて、殺人へと発展してしまいます。

人から見られないことを極端に嫌うレイヤや、平穏を求めるアンアンなど、心の中の不安が大きくなるにつれて、抑えきれない感情が表に現れてしまいます。

そういった少女たちの姿を見て、体感していく物語には心を動かされ、「彼女たちをより深く知りたい」と思わせてくれます。

これこそが『魔法少女ノ魔女裁判』の一番の魅力であり、楽しさだと感じます。

ホタ
平穏な日常の裏に、それぞれが抱える不安や苦しみが見え隠れする……その繊細な心の描写に、自然と引き込まれていくんだよ。

1周目では終わらない……2周目で輝く魔法少女たち

本作は1周目では終わらず、2周目も存在しています。そのため、1周目で殺害されてしまった魔法少女が、2周目で本来の輝きを見せてくれます

1周目で最初に殺されてしまうノアだが、2周目ではちゃんと生きている

普通のミステリー作品であれば、殺人事件で殺されてしまった人物は物語から退場してしまうことが多いものです。しかし、本作はキャラクターを主体にしている作品なので、死んでしまったら終わりというわけではありません。

1周目で輝けなかったキャラクターが2周目では日常風景により深く関わり、今まで見せてくれなかった表情を見せてもくれたりします

キャラクターの輝きを失わせない演出は、彼女たちをより魅力的に引き立ててくれていると感じました。

ホタ
1周目では見られなかった表情に、2周目でもう一度会える……その嬉しさが、彼女たちをより愛しく感じさせてくれるんだよね。

雰囲気にあったBGMが物語を裏から支える

本作で使われるBGMは雰囲気に合っているものが多く、より物語を引き立ててくれています。落ち着いたピアノや緊張感のあるオーケストラによる演出など、音へのこだわりも強く感じられました。

公式YouTubeにいくつかアップロードもされていますので、視聴してみると雰囲気を掴めるかもしれません。

ホタ
主張しすぎないのに、ちゃんと物語を支えてくれる……そんな絶妙な距離感のBGMが、この作品の魅力を静かに引き立ててくれるんだよね。

『魔法少女ノ魔女裁判』気になる部分

ミステリー作品としての物足りなさと違和感

殺人ミステリー作品である本作ですが、その内容は本格的なものではなく、少々簡易的な作りにもなっています。

現場を調べると自動的に証拠が手に入ったり、現場を調べないで裁判が始まったりと、ミステリーが好きな人にとっては、やや物足りなさを感じるかもしれません。

そして、ミステリーとしての違和感も感じられます。 「自分が殺した」と言っているのに「誰も名乗り出ていない」と言ったり、殺人の動機がやや薄かったりと、細かい部分で見ると多々気になる場面があると感じられます。

ミステリーが好きな人ほど、やや物足りなく感じるかもしれません。

ホタ
ミステリーとしてはやや軽めかもしれないけれど、その分キャラクターに集中して楽しめる……そんな割り切り方もできる作品なんだよね。

テンポの悪い魔女裁判

魔女を特定するために「魔女裁判」という裁判を行うのですが、そのシステムがややテンポの悪いシステムとなっています。

少女たちの発言を文字として表示し、矛盾点があったら指摘するというゲームシステムなのですが、指摘してミスをすると、発言の最初からやり直しとなってしまいます。

これだけ聞くと問題はないように感じられますが、問題なのはその発言量の多さです。1シーンで全文を聞くと、約3分ほどかかったりもします。そのため、最後の方でミスをすると最初から聞き直すことになり、ゲームのテンポが悪いと感じてしまいます。

キャラクターたちの魅力を伝えるために文章量を多くしたのかもしれませんが、説明などの発言は通常のテキスト送りでもよかったのではないかと感じますね。

なお、スキップ機能も存在はしますが、テンポ的にはあまり変化はありません。

ホタ
キャラクターの魅力を伝えるための文章量だとは思うんだけど、ミスした時の負担が大きくて……もう少しテンポよく進めたら、もっと楽しめたと思うんだよ。

後味が悪いバッドエンドの多さ

物語を進めていると選択肢が発生し、望まないものを選ぶとバッドエンドになるのですが、その内容が全体的に簡易的で、あまり良いものとは感じられませんでした。

なぜか鏡の中に入り、そのままいなくなる」「独房の中に閉じ込められる」といったバッドエンドがあるのですが、謎が解明されずに終わるため、読んだ後は後味が悪いです。そして、その謎は最後まで解明されません。

おそらく、かつてこの監獄島にいた魔女たちの思念か何かだと推測しますが、それにしてももう少し説明が欲しかったですね。

あと、「ココ」を探すバッドエンドには違和感を覚えました。バッドエンドではエマ達が探す描写があるのに対して、正規ルートではその描写が全くありません。

エマたちを止めなければバッドエンドと同じ展開になるはずなのに、なぜかそうはならない。このシーンは、さすがにつじつまが合わないと感じてしまいました。

ホタ
読んだ後に「結局なんだったんだろう……」って気持ちが残るのが、ちょっと寂しかったんだよね。

プレイしての個人的な感想

全体的に見て、良作です。

『まのさば』はこのブログを始める前にSteamで初めて遊んだ作品でもありますが、2回目でも楽しめる内容になっていましたね。

前回のプレイから半年しか経っていないので、犯人などは概ね分かっている状態でしたが、懐かしみながらプレイできて良かったです。ブログを始めてから改めて遊んでみると、どこが不自然なのかを細かく観察できるようになった感じもしました。

そして、次回作の『配信少女ノ裏垢迷宮』も、発売されたらプレイする予定です。

ちなみに、自分のお気に入りのキャラクターはシェリーです。やはり、雰囲気を明るくしてくれるキャラクターはいいですね。

気まぐれスクリーンショット

終わりに

『魔法少女ノ魔女裁判(まのさば)』は、魔法少女というキャラクターたちの輝きを見たい人や、簡易的なミステリーを楽しみたい人にオススメの作品です。

プレイしていると、きっと好きなキャラクターが見つかると思います。

ホタ
ミステリーとしては気になる部分もあったけれど、彼女たち一人ひとりの輝きが、それを上回るくらいに心に残った作品だったよ。
蛍火
ではまた。
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