【ミカクテイ事件の観測者】SNSを通して「アクマ」が「アクマ」を追うミステリー――Lとにゃすてりあがネットの海を駆け巡る【感想・評価】

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今回紹介するのは、不可解な力を持つ「アクマ」が引き起こす殺人事件を、SNSの投稿から紐解いていくミステリー作品の『ミカクテイ事件の観測者』です。

主人公はネット探偵の「L」。相棒は、同じくアクマの力を宿し、言葉の裏に隠された真意を読み取る少女「にゃすてりあ」。その2人はAIのヨウコ、エレコと共に、タイムラインの断片から犯人の足跡を辿ります。

しかし、ネットの海に渦巻く情報の濁流は凄まじく、一筋縄ではいきません。犯人を特定するためには、膨大なタイムラインを地道に追い、小さな違和感を拾い集めていくしかないのです。

果たして、殺人事件を起こしたアクマとは何者なのか……? そして、人智を超えた「アクマ」の存在とはいったいなんなのか――。

それでは、『ミカクテイ事件の観測者』のゲームレビューをお届けします。

  • 本記事はゲームの画像を使用しており、ネタバレになる可能性があります。ネタバレを避けたい方はブラウザバックをすることをオススメします。
ホタ
39本目!!
ネット探偵のLと、言葉の真意を読み取るにゃすてりあ……このコンビがどんな結末を見せてくれるのか、最初から気になって仕方なくなりそうだよ。
目次

概要

ジャンルアドベンチャー+ミステリー
プラットフォームSteam
開発元DigitalCats
販売元DigitalCats
発売日2026年4月30日

総評

オススメ度:

「アクマ」という謎の存在をSNSのタイムラインから特定していく楽しさや、投稿ひとつひとつのリアルな新鮮さ、そしてアカウントと人物が一致した瞬間の爽快感など、物凄く楽しめる作品です。

キャラクターへのこだわりも強く感じられ、にゃすてりあの豊かな表情や、AIのヨウコとエレコの可愛らしさも際立っています。

ヒント機能も用意されているので、もし困った際にも使用することで、詰まることなく進めることが可能です。

気になる点としては、投稿からアカウントを探すのが苦労する点や、用語集が少し開きづらい点。 しかし、それらの気になる点よりも、「楽しかった」という満足感が大きく上回る一作でした。

ただ、少し流血表現があるシーンが含まれているので、苦手な方はその点だけ注意が必要です。

『ミカクテイ事件の観測者』の楽しさとは?

多種多様な言葉が入り乱れるタイムライン

アクマの手がかりを探すために閲覧するSNSのタイムラインは、まさに現実のSNSそのもの。単なる情報収集の場ではなく、眺めているだけでも楽しめる内容になっています。

生成AIに対して否定的な意見を持つ人や、ネットミーム的な画像を投稿する人など、多種多様な属性の人々が発信しており、そのタイムラインはまるで息をしているよう。

また、特定対象のアカウント名が「キラキラネーム」だったりと、タイムライン以外の細かな設定でもプレイヤーを楽しませてくれます。

現実のSNSとリンクするようなこの手触りは、プレイを続けるうちに不思議な親近感をもたらしてくれ、プレイヤーの心に寄り添ってもくれます。

ホタ
色んな考えを持つ人が発信していて、まるで本物のタイムラインを見ているみたい……その作り込みの細かさに、思わず引き込まれちゃうんだよ。

にゃすてりあが魅せる、豊かな表情と言葉の裏側の真実

言葉の裏側を覗くために、にゃすてりあの能力を使用するのですが、その力はにゃすてりあ自身の心をも大きく揺さぶります。

読み取った言葉が「皮肉」の感情であれば彼女の表情も嘲笑い「絶望」の感情であればその顔は深い絶望感に染まります。

言葉だけでなく表情でも感情を突きつけてくるこの手法は、プレイヤーの心をも強く揺さぶり、より物語に深く没入させてくれる素晴らしい演出になっています。

ホタ
読み取った感情がそのまま顔に表れるにゃすてりあ……その表情の豊かさに、思わず見入ってしまうんだよね。

中毒性の高いBGMが、推理を後押ししてくれる

推理に集中していると、時にはBGMを「うるさい」と感じてしまうこともありますが、本作は違います。 不思議と耳に馴染むそのサウンドに俯瞰感ははなく、プレイヤーの思考に寄り添い、推理を後押ししてくれます。

何度繰り返し聞いても心が躍る中毒性の高いBGMは、ゲーム全体のクオリティを引き上げてもいます。

ホタ
何度聞いても飽きない、それどころか耳に残って離れない……そんな中毒性の高いBGMが、推理の楽しさをさらに引き上げてくれるんだよ。

『ミカクテイ事件の観測者』気になる部分

対象のアカウントを探すのに苦労する

特定のアカウントを探す際、直接プロフィールへ飛ぶ機能がなく、タイムラインを巡って自力で見つけ出さなくてはなりません。そのため、気になったアカウントを再度確認したい場合に、少し手間がかかる印象を受けました。

ブックマーク機能を活用すればアカウントへのアクセスは可能になりますが、対象となる数が増えてくると、やはり管理に苦労してしまいます。

アカウント確認がスムーズに行える仕組みがあれば、より快適に捜査を楽しめたのではないかと感じました。

ホタ
アカウントにたどり着くのが少し楽だったらな……快適さがぐっと上がって、操作もスムーズになったのかなって思うんだよね。

用語集が開きづらい

分からない単語を調べるのに便利な「用語集」ですが、アクセス方法が少し限定的です。

用語集を直接開く手段がなく、デスクトップ画面に戻るか、投稿内の用語リンクから飛ぶしかありません。特定の用語を確認したい時に、わざわざデスクトップを経由しなければならないのは、やや手間に感じました。

デスクトップにしか用語集はない

さらに、用語集からタイムラインへ戻る際もデスクトップを経由する必要があるため、操作のテンポが削がれてしまいます。

タスクバーに用語集のショートカットを付けるか、用語集とタイムラインを瞬時に切り替えられる機能があれば、よりスムーズに調べることができたのではないかと感じました。

プレイしての個人的な感想

全体的に見て、秀作です。

まずプレイして強く感じたのは、「アクマ」という能力そのものが、プレイヤーである私自身の心を強く惹きつけたことです。

魅力的な言葉で興味を惹きつけ、その裏にある謎を推理で解き明かしていく……このサイクルが最後まで途切れることなく、常に新鮮な興味を持って物語に没頭することができました。

ミステリーにおいて「最後まで惹きつけ続ける力」は極めて重要です。本作はその力を備えており、プレイヤーを飽きさせないどころか、読了後も深く心にその余韻を残してくれます。

一度プレイして、時間が経った後でもまた触れたくなる……そういった作品だと感じますね。

終わりに

『ミカクテイ事件の観測者』は、SNSの様々な言葉を読み解きたい人や、ひとつひとつの単語を繋ぎ合わせて答えを導き出したい人にオススメの作品です。

SNSを通してみる、少し変わった切り口のミステリー……プレイしてみてはどうでしょうか。

ホタ
タイムラインの言葉を一つずつ拾いながら、アクマの正体に迫っていく……SNSというフィールドだからこそ味わえる、新鮮なミステリーだったよ。
蛍火
ではまた。
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