【ミリアムの調合ノート】試行錯誤は楽しいが利便性に難あり?少し面倒なポーション調合シミュレーション【感想・評価】

あるところに、好奇心旺盛な女の子「ミリアム」がいました。彼女はいつも勉強から逃げて、退屈な日々を過ごしています。
そんなある日、錬金術師「カーティス」と出会い、ポーション調合の世界に触れることになります。ミリアムはその錬金術にすっかり魅了され、自分もやってみたいと錬金術師への道を歩み始めます。
スライムの「ジェリー」という頼もしい先輩も迎え、ポーション調合をめぐる物語が今幕を開る……。
ミリアムはこれから、どんなポーションを作っていくのでしょうか……。
それでは、『ミリアムの調合ノート』のゲームレビューをお届けします。
ホタ錬金術の世界に触れて、ミリアムはどんな一歩を踏み出していくのかな……そんな期待が膨らんでくるね。
概要
| ジャンル | シミュレーション |
|---|---|
| プラットフォーム | Steam |
| 開発元 | Reo, Tsuru |
| 販売元 | ReoGames |
| 発売日 | 2026年7月29日 |
総評
オススメ度:
素材を集めてポーションを作る楽しさや、試行錯誤する面白さが味わえる作品です。ポーションの種類は90種類以上あり、さまざまなポーションをコレクションする楽しみもあります。
ただ、ポーション作りに特化した作品なのでストーリー性はほぼありません。試行錯誤するのが好きな人なら楽しめる作品ですが、単調な作業が苦手な人だと途中で飽きてしまい、満足感があまり得られない可能性もあります。
気になった点としては、UI関連の利便性とリセット仕様です。UI面ではポーションを一度に複数個作れなかったり、ショートカットキーがなかったりと、不便さがやや見受けられました。またリセットされる仕様はゲームとしての面白さがある反面、毎回一から素材を見分けなければならないため、少し面倒に感じられます。
全体的に見て、ポーションの調合作業が苦にならなければ十分に楽しめる内容になっています。
『ミリアムの調合ノート』の楽しさとは?
試行錯誤して楽しむポーション調合
本作のポーション調合は少し特殊で、素材それぞれに〇(コア)、▢(カタリスト)、▽(ブランチ)というカテゴリが存在しています。そのカテゴリを判別しながら進める調合方法が、シンプルでありながらしっかり楽しめる内容になっています。
最初はカテゴリが分からない素材も、調合を行うことでカテゴリが判明します。同じカテゴリの素材が複数存在するため、「どの素材をどんな組み合わせにすればポーションになるのか」をじっくりと考えていきます。そうして試行錯誤を重ね、正しいポーションを調合していく面白さこそが、本作の魅力と言えます。


さらに後半になると、作ったポーションを進化させて上位のポーションを調合できるようにもなるため、さまざまなポーション作りも堪能できます。
お手軽かつシンプルなゲーム性でありながら、じっくりと考える楽しさをしっかりと味わえる魅力的なゲームシステムだと感じます。








全体的に可愛らしいイラスト
登場するキャラクターたちは優しく描かれており、温かみのある雰囲気が漂う作風になっています。
好奇心旺盛な「ミリアム」に、年老いた錬金術師の「カーティス」、そして相棒としてサポートしてくれる「ジェリー」。登場キャラクターの数は決して多くありませんが、見ているだけで心がほっこりします。




この優しい世界観のおかげで、錬金術でのポーション調合もゆったりと温かい気持ちで楽しめます。








『ミリアムの調合ノート』の気になる部分
面倒になってくる調合システム
他のゲームの調合システムには、個数を指定してまとめて作成できるものが数多く存在します。しかし本作の調合システムでは個数を指定することができず、毎回1個ずつ調合しなければなりません。


序盤なら素材も少なく求める調合も少ないため、あまり苦にならないかもしれません。ただ後半になってくると、ポーション同士を組み合わせて作るレシピも増えてくるため、大量のポーションが必要になり、何十回と調合を繰り返すことになります。
1個ずつ調合しなければならないこの仕様は、プレイが進むほど辛く感じられる部分です。 個数指定を付けなかった開発側の意図があるのかもしれませんが、プレイヤーが快適に調合を楽しむためにも、ポーションを複数個を調合できる機能は実装してほしかったところです。








満足感が感じられない周回システム
本作は周回型のゲームとなっており、指定のポーションを作成すると次の世界(周)に進むことができます。しかし、1周終わるごとにインベントリの中身やお金はリセットされ、毎回1からのスタートとなります。
システム自体は面白いと感じるものの、毎回フルリセットされる仕様はローグライク要素が強く、積み重ねる楽しさがあまり感じられません。そのため、少し満足感が得られにくいゲーム性になっています。
シミュレーションゲームは試行錯誤を楽しむものでもありますが、同時に努力を積み重ねていくゲームでもあります。だからこそ、すべてをリセットするのではなく、一部の要素を引き継いだり次の周で活かせたりするシステムの方が、周回する楽しさが増えて、満足感も増すと感じます。








利便性に欠けるUI面
調合をメインとしている作品であるものの、UIの利便性が悪くプレイのしづらさを感じます。
全体的にショートカットキーが存在せず、インベントリや図鑑を一瞬で開くことができません。さらに図鑑を開いた後は、毎回「閉じる」ボタンを押さなければ閉じることができないのも不便な点です。


周回するごとにレシピの素材がリセットされる仕様のため、図鑑での情報確認は非常に重要になります。しかし、図鑑を開くショートカットキーがないため、レシピを確認する作業が面倒に感じてしまいます。
こうした調合メインのシミュレーションゲームにおいて、UIの利便性はプレイヤーにとって非常に重要な要素となるため、プレイ時間が短い作品であっても快適に遊べる機能を実装してほしかったと感じます。








プレイしての個人的な感想
全体的に見て良作ではありますが、ややプレイしづらさが目立つ作品でした。
調合に特化したゲームとして色々と試行錯誤できる点は良かったものの、周回ごとにリセットされる仕様上、調合のたびに毎回図鑑を確認しないといけなかったので、少し面倒に感じる部分がありましたね。 また次の世界へ進む時に引き継ぎ要素などはないため、クリア時の達成感こそあるものの、全体を通した満足感はあまりせんでした。
とはいえ、ミリアムの可愛さや調合自体の面白さは充分に味わえたので、決して悪い作品ではなかったですね。
終わりに
『ミリアムの調合ノート』は、色々なポーションを調合してみたい人にオススメな作品です。
プレイしづらい部分もありますが、試行錯誤する過程を楽しめる人なら問題なく楽しめると感じます。












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