【Stray】一匹の猫とドローンが共に世界を知る。猫として崩壊した街を冒険するアクションADV【評価・感想】

今回紹介するのは、群れから離れた一匹の野良猫が小型AIドローン「B12」と共に街や施設を冒険するアクションアドベンチャーゲーム『Stray』です。
崩壊した世界には、人間の文化を模して暮らすロボットたちと、あらゆる生命を襲う謎の存在「ズーク(ZURK)」がいます。ズークはロボットたちにとって大きな脅威で、彼らはその恐怖と向き合いながら生活しています。
そんな世界で、野良猫とAIドローン「B12」はロボットたちとの交流やズークとの戦いを通じて、この世界に隠された“真実”へと近づいていく……そんな物語です。
それでは、『Stray(ストレイ)』のゲームレビューをお届けしていきます。
ホタ概要
| ジャンル | アクションアドベンチャー |
|---|---|
| プラットフォーム | PS4 / PS5 Steam Xbox Series X/S Xbox One Nintendo Switch |
| 開発元 | BlueTwelve Studio |
| 販売元 | Annapurna Interactive |
| 発売日 | 2022年7月19日 |
| 公式リンク | https://stray.happinet-games.com/ |
総評
オススメ度:
猫を操作して駆け巡る楽しさがしっかり味わえる作品でした。
世界観や雰囲気づくりも秀逸で、収集物を集めることでこの世界の真実を少しずつ読み解けるのも魅力のひとつ。“世界を知る楽しさ”が積み重なっていく作品です。
そして、何より――猫がとても可愛い。
ただそれだけで、このゲームを遊ぶ価値があると言えるでしょう。
大きな懸念点はありませんが、猫が好きでアクションが苦手な方は、猫が痛々しい状況に追い込まれる描写が負担に感じられる場面があるかもしれません。
それでも、全体としては遊びやすい難易度で、幅広いプレイヤーが楽しめる作品だと思います。
「Stray」のここが良い
猫になって街や裏路地を自由に駆け回れるアクション性
このゲームの一番の魅力は、猫になって自由に行動できるアクション性 にあります。
物の上に登ったり、木や絨毯で爪とぎをしたり、鳴いたり、丸くなって眠ったり……
猫としてのさまざまな動作が丁寧に作り込まれており、まるで自分自身が本当に猫になって世界を駆け巡っているかのような感覚を味わえます。




個人的には、B-12が最初に起動したときに叩くシーンがとても猫らしく、印象に残りました。








ロボットの豊かな表情、そして愛情から見えてくるストーリー性
二つ目の魅力は、ロボットが見せる表情や愛情 です。
この世界のロボットたちは進化しており、人間と同じような服装や仕草をしています。その中で見えてきたのが、ロボットでも人と変わらない表情や愛情があるということでした。
特に、実験が成功して喜ぶシーンや、再会して抱き合うシーンは、印象的で心に残りました。




そんなロボットたちの光景を、猫の姿で共に見守っていく——
それも、この作品の面白さだと感じました。






雰囲気に満ちた世界観が心をくすぐる
そして、この世界観も見逃せないポイントです。
そびえ立つ建物や、薄暗い施設など、どこか不気味でありながら惹かれるような場所が、この作品の魅力をさらに引き立てています。そういった場所を冒険していくことで、より深くこの世界に浸ることができ、次に向かう場所も一層楽しみになります。




雰囲気と世界観が重なることで、この世界の価値がさらに広がっていく——それも『Stray』という作品を高めている要素だと感じました。






「Stray」のここが気になる
本作は完成度が高く、明確な欠点はほとんどありません。
ただ、アクションが苦手な方は“ZURK”に追われるシーンが辛かったり、索敵ロボットを避ける場面で苦戦する可能性があります。
個人的な感想
全体的に見て秀作です。
猫を操作してのアクションはとても楽しく、ストーリーにも惹かれる部分が多く、夢中になって遊べました。特に、B-12との“相棒感”は作品の雰囲気を大きく支えていたと思います。
そして、開発会社である『BlueTwelve Studio』が、これを“初作品”として仕上げたという事実にも驚かされました。デビュー作とは思えない完成度であり、今後どのような作品を生み出していくのか――期待が高まります。
終わりに
「Stray」は、猫になって自由に行動したい人や、雰囲気のあるストーリーを楽しみたい人におすすめの作品です。
アクションとしてもそこまで難しくはなく、トライ&エラーを繰り返していけば必ずクリアできる内容だと感じました。







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