【MIO: Memories in Orbit】難しさと美しさが交差する世界で――『MIO』と歩む高難易アクション【感想・評価】

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今回紹介するのは、美しい世界観と同時に高難易度作品の『MIO: Memories in Orbit』です。

舞台となるのは植物が繁茂し、機械が暴走する衰退した宇宙船。
その混沌とした環境の中で、高性能ロボット「MIO」は“世界の真実”を知るため、さまざまなエリアを旅していきます。

しかしその旅路は険しく、思うように前へ進めません。
けれど、この難しさこそがプレイヤーを夢中にさせる大きな要素でもあります。

果たしてMIOは、この世界に隠された真実へ辿り着けるのか――。

それでは、『MIO: Memories in Orbit』のゲームレビューをお届けします。

ホタ
27本目!!
美しさと厳しさが同時に迫る世界――その先にどんな物語が広がってるのか、知りたくなるよ。
目次

前提として

『MIO: Memories in Orbit』は非常に高難易度の作品です。アクションの腕前がないと、ゲームを進めることすら困難になります。そのため、アクション初心者にはまったくおすすめできません。

概要

ジャンルアクション、メトロイドヴァニア
プラットフォームSteam
Playstation
Nintendo Switch
Xbox Series
開発元Douze Dixièmes
販売元Focus Entertainment
発売日2026年1月20日

総評

オススメ度:

探索自体は楽しく、独特の世界観に強く惹きつけられます。
しかし、高難易度作品としての“挑戦する楽しさ”よりも、ストレス要素のほうがやや勝ってしまっている印象を受けます。

とくに気になった点は以下の通りです。

  • 移動面の面倒くささ
  • 強制的に最大体力が減る仕様
  • 高難易度と噛み合わないボスのデザイン

これらの要素が全体のテンポを崩し、「遊ぶ楽しさ」を低下させてしまっています。

プレイ時間は約30時間。

やり込み要素としては、収集物集め裏ボス撃破が存在し、それなりにボリュームはあります。

『MIO: Memories in Orbit』の楽しさとは?

衰退した世界が見せる独自的な美しさ

Mioの世界は衰退しつつも、どこか柔らかな美しさを残しています。

かつて人が暮らしていたかのようなメトロポリス、荒廃した世界とは思えないほど明るい鐘楼、そして機械がはびこる冷たい実験室――。

旅を進めるたびに、全く異なる雰囲気をまとったエリアが姿を見せてくれます

その一方で、美しい景観の裏側には、世界を静かに侵食する“棘”の存在も見受けられます。近づけばMioにダメージを与えるその棘は、この世界が抱える危うさを象徴していました。

美しさの中に潜む危険が、高難易度の魅力と見事に噛み合い、プレイヤーの心を強く引き寄せます。

ホタ
歩みを進めるほど美しい景色に出会えるけれど、その陰には時々そっと危険が潜んでるんだよね。

一筋縄ではいかないアスレチックステージの数々

総評でも述べた通り、Mioは高難易度を前提とした作品です。そのため、行く先々でプレイヤーの腕前を試すようなステージが多く見られます。

スパイク障害物が密集した機械エリア、棘の迷路を慎重に抜けていく棘ゾーンなど、少しのミスが即ダメージにつながる緊張感のあるステージが存在しています。

さらに、特定のモジュールを入手するステージでは、マグマ地帯や棘だらけの空間を進んだり、高い正確性を求められるアクションを要求されたりと、プレイヤーの限界を容赦なく突いてくる場面もありました。その難易度の高さゆえに、心が折れそうになる瞬間もあります。

ただ、高難易度作品の醍醐味は“何度も挑戦して乗り越える過程”にあります。

難しいステージがあるからこそ、突破したときの達成感が感じられ、挑戦しがいのある場面が数多く見られる作品でした。

ホタ
進むたびに試されてるみたいで……悔しいけど、つい何度も挑みたくなるんだよ。

倒せそうでなかなか倒せないボス

一部のボスを除けば、ボス戦は全体的に良いバランスで作られています。

難易度そのものは極端に高いわけではありませんが、長期戦になりやすいこともあり、被弾しやすくなってしまいます。そのため、突破するには何度も挑戦を重ねる必要がありました。

しかし、その分だけ倒せたときの達成感は大きく、戦いがいのあるボス戦になっていました。

一応、当サイトのYouTubeチャンネルでもボス戦のプレイ動画を公開しています。

気になった方は、そちらもあわせて参考にしてみてください。

ホタ
決して理不尽ではないのに手強い。その絶妙なバランスが、挑戦する楽しさにつながってるんだ。

『MIO: Memories in Orbit』の問題点

戻らない最大体力

本作品でまず問題だと感じたのは、最大体力が減っていく仕様でした。

ゲームを始めてしばらくすると最大体力が1減り、さらに進めていくと最大4回まで減少イベントが発生します。

なぜここまで体力減少を強く設定したのかは開発者にしか分かりませんが、おそらく Mio の世界が衰退していく“雰囲気”をプレイヤーに実感させたかったのだと思います。

とはいえ本作は高難易度のゲームです。
最大体力が減ることでただでさえ厳しい戦闘がさらに難しくなり、クリアまでの負担が大きくなってしまいます。

雰囲気よりも、まずはプレイヤーがクリアしやすい設計を優先したほうが良かったと感じました。

ホタ
ただでさえ難しいのに、最大体力まで減っていくのは……ちょっとやりすぎかなって思うよ。

高難易度設計とは程遠いボス

本作のボスは全体的に楽しめるものが多いのですが、1体だけ例外が存在します。その名は ソル&ヴィン。本作品の中でも最強クラスのボスです。

このボスが“高難易度として成立していない”と感じた理由は、2回ダメージを受けると即ゲームオーバーになることです。

高難易度ゲームとは本来は何度も挑戦し、パターンを理解し、少しずつ攻略を掴んでいくタイプのものです。つまり、挑戦そのものがプレイヤーの楽しみであり、試行回数が前提になります。

しかし、このボスではその前提が崩れ、挑戦よりも 「心を折られる理不尽さ」 のほうが強く感じられました。

さらに、体力が減ると足場が消滅する仕様もあり、難しさが一気に増します。

2回被弾で即ゲームオーバー
しかも 足場も消滅する——
この組み合わせは高難易度というよりも “理不尽” に近いと感じました。

ホタ
倒す前に気持ちが折れちゃうタイプのボスなんだよね。パターンを覚える前に終わっちゃうから、頑張りようがないよ……。

『MIO: Memories in Orbit』気になる部分

ストーリーがよく分からない

Mioは「宇宙船の謎を解き明かす」というストーリーが軸になっているのですが、正直に言うと最後までよく分かりませんでした。

その大きな理由は、登場する機械たちが主観で語り、断片的な情報しか与えられない点にあります。なので、彼らは“分かっている前提”で話し、プレイヤーの理解を置き去りにしたままストーリーが進んでいく印象です。

収集物から物語の断片は読み取れるものの、用語の意味が明かされないため、“理解する”というより 雰囲気で推測するしかない状態でもありました。

その結果、エンディングを迎えてもMioがどんな存在だったのか、物語の真相は何だったのか……はっきりと掴むことができませんでした。

移動がかなり大変

Mioは拠点でしかセーブができない設計になっています。

そのため拠点の数が移動のスムーズさに直結しますが、本作の拠点は全体的に数が少ないです。ボスに負けた際も直前からやり直せません。

ショートカットを開放していても、ボスの元へ戻るまでに30秒前後かかる場面もあります。

さらに問題となるのが、上層と下層を移動する際に使うシャトルです。
このシャトルは移動におよそ30秒かかり、その移動間プレイヤーはただ待つしかありません。

この移動が数回ならまだ許容できますが、収集物の回収やストーリー進行を考えると、数十回に及ぶこともあります。

また、ワープ機能であるオーバーシアも存在しますが、上層は上層のみ、下層は下層のみでしか使用できず、利便性が高いとは言えません。

高難易度作品だからこそ、移動面の負担はもっと軽減してほしかったと感じました。

プレイしての個人的な感想

全体的に見れば良作ではありますが、ゲームデザインが十分に整っていない作品でもあると感じました。

特に、最大体力が減る仕様とソル&ヴィンの設計は、正直なところ “高難易度作品としての方向性” と噛み合っていない印象です。

楽しさよりもストレスが勝ってしまう場面は、挑戦を楽しむはずのジャンルにおいては設計の不足だとを感じました。

とはいえ、高難易度作品としての魅力や手応えも確かにあり、全体としては十分楽しめる作品はあったと思います。

ただ、一般的な高難易度作品というより縛りプレイ寄りの調整になっているため、アクションゲームとして見ると少し遊びづらさを感じる場面もありました。

終わりに

『MIO: Memories in Orbit』は、一般的な高難易度作品では物足りないと感じた人におすすめの作品です。独自の制約や尖ったバランス調整が特徴で、普段とはひと味違う“挑戦の楽しさ” を味わうことができます。

ホタ
癖のある難しさだけど、それを越えた先にしか見えない景色がある……そんな作品だったよ。
蛍火
ではまた。
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