【Cuphead】可愛いのに鬼畜！カートゥーン調に隠れた本気の高難易度アクション【評価・感想】

今回取り上げる作品は、レトロなカートゥーンアニメーションの可愛さとは裏腹に、“高難易度アクション”として名高い 『Cuphead(カップヘッド)』 です。

カップヘッドとマグマンは、カジノで連勝して調子に乗っていたところ、オーナーのデビルからうまい話を持ちかけられ、賭けに負けてしまいます。二人は自分たちのタマシイを守るためにデビルと交渉し、債務者たちの“タマシイ”を取り立てる契約を結ぶことに。

自分たちのタマシイを守るため、二人は命をかけた冒険へと向かう――それが本作のストーリーです。

シンプルな構成のアクションゲームですが、その高すぎる難易度によって、クリアするだけでも一苦労。可愛い見た目とは真逆の、容赦ないボス戦が待ち受けています。

そんな高難易度作品『Cuphead(カップヘッド)』のゲームレビューをお届けします。

概要

ジャンル	アクション＋シューティング
プラットフォーム	Steam Xbox One Nintendo Switch PlayStation4
開発元	Studio MDHR Entertainment Inc.
販売元	Studio MDHR Entertainment Inc.
発売日	2017年9月29日(初リリース日)

総評

オススメ度：

レトロなカートゥーン調アニメーションのクオリティの高さと、高難易度アクションとしての絶妙なゲームバランス。どちらの魅力も互いを引き立て合い、作品として強い個性を放っています。

ただし、その高い難易度ゆえに、アクションゲームが苦手な人にはやや厳しい作品。

シューティングステージも含め、「何度倒されても挑戦し続けられる人」向けのゲーム と言えるでしょう。

「Cuphead」のここが良い

作品を盛り上げる多彩なキャラクターやアニメーション

『Cuphead』の一番の魅力は、カートゥーン調のグラフィックによって描かれるアニメーションとキャラクターたちにあります。

登場するキャラクターは、どこかで見たことがあるような懐かしさや、古き良きアニメを思わせる独特の雰囲気をまとっており、それぞれが強く印象に残ります。

一つひとつのグラフィックは作品全体の世界観を際立たせ、ゲーム自体をより鮮やかに輝かせています。この徹底したこだわりがあるからこそ、アニメーションの動きもより生き生きとして感じられます。

中でも個人的にお気に入りのステージは「劇場の激情」。

まるで一本の短編映画を観ているような演出で、プレイ中も終始楽しませてくれたステージでした。

高難易度が生む“挑戦したくなる面白さ”

Cupheadの二つ目の魅力は、思わず挑戦したくなる高難易度です。

普通なら、高難易度の作品は敬遠されがちなものですが、本作は絶妙なバランス調整によって「もう一度やってみよう」と思わせてくれる設計になっています。

ステージ構成も、クリアできそうでできない絶妙なラインにあり、それがプレイヤーのもう少しという挑戦心を強く引き出します。さらに、リザルト画面で「あとどれだけで倒せたのか」が視覚的に分かるため、自然ともう一度挑みたくなる仕組みになっています。

こうした要素の積み重ねが、本作を“何度でも挑戦したくなる作品”へと仕上げているのだと感じます。

聞くだけでテンションが上がるBGM

Cupheadの魅力として、BGMの存在も欠かすことはできません。

何度も挑戦するうちに自然と耳に残り、毎回気持ちを盛り上げてくれる――そんなBGMが、プレイヤーのテンションをぐっと引き上げてくれます。

高難易度ゆえに何度も挑戦する本作において、CupheadのBGMはプレイヤーのモチベーションを高め、ゲームへ没頭させる大きな要素となっています。

「Cuphead」のここが気になる

本作に大きく気になる点はほとんどありませんでした。

“高難易度アクション”として作られているため、その難しさは欠点ではなく、むしろ作品の良さとして機能しています。

個人的な感想

全体的に見て、秀作です。

良かった点でも触れましたが、やはりアニメーションの魅力と、高難易度ならではの歯ごたえあるアクション性が、作品全体を強く引き立てています。

何度倒されても「もう一度挑戦したい」と思わせる構成で、プレイヤーを自然と惹きつける力が大きい作品でした。

ゲームの難易度が高くても楽しめるのは、全体的なバランス調整がとても上手くできている作品だからこそ。そんなカップヘッドは、まさしく素晴らしい作品だと感じます。

終わりに

『Cuphead』は、高難易度作品に挑戦したい人におすすめの作品です。今までにないほどの難易度が、容赦なくプレイヤーを襲うこと間違いなしです。