【Constance】絵筆で戦うペイントアクション──世界の色が見せてくれたものとは【感想・評価】

心の中の世界を、のぞいてみたいと思ったことはないだろうか。
それは、少年のようなワクワクが満ちた世界かもしれない。
あるいは、静かで透き通る世界かもしれない。
はたまた、夢があふれ出す世界なのかもしれない。
そんな無数の”心の世界”が広がる中『Constance』という作品は、絵筆を使って世界の真実を探る物語となっています。
主人公コンスタンスは、気づけば見知らぬ世界に降り立っており、元いた場所へ戻るために絵筆を手に冒険へと踏み出していきます。手応えのあるボス、巧みに配置されたギミック、色彩の異なるエリアの数々――その先々でコンスタンスは、さまざまな”世界の色”に触れ、まだ見ぬ風景も目にしていきます。
そして、冒険の先で“記憶の涙”に触れることで、現実世界の記憶が少しずつよみがえり、彼女は自分という存在を思い出していく。
最後の記憶を手にしたとき、コンスタンスが向かう先とは――。
そして、彼女が迎える“終焉”とは。
それでは、『Constance』のゲームレビューをお届けします。
ホタ記憶の涙に触れた瞬間、心の奥にしまっていた物語がゆっくりと目を覚ます……その先には、どんな物語が待っているんだろう。
前提として
『Constance』は全体的にやや高難易度の作品です。アクションの腕前がある程度ないと、途中のボス戦やギミックが突破できない場面が発生します。
そのため、アクションに慣れていない方にはやや難しめの作品となっています。
概要
| ジャンル | アクション + メトロイドヴァニア |
|---|---|
| プラットフォーム | Steam 2026年5月1日リリース Switch PlayStation Xbox |
| 開発元 | Blue Backpack |
| 販売元 | Blue Backpack |
| 発売日 | 2025年11月25日 |
総評
オススメ度:
絵筆を使った独自の世界観が魅力で、アクションの楽しさと手ごたえある難易度がバランスで、全体的に程よい楽しさが味わえる作品です。
ただしギミック要素が強いため、体力やペイント量の少ない序盤では、やや苦戦しやすい場面も多めです。
気になる点としては、ファストトラベルの少なさ。
アクションに慣れているプレイヤーであれば、
ストーリークリアまで約5時間、
収集物をすべて集めても約10時間ほどで遊びきれるボリューム量。
人によってはボリュームが少なく感じるかもしれません。
『Constance』の楽しさとは?
絵筆が生み出す多彩なペイントアクションが楽しさを引き上げる
『Constance』の一番の楽しさは絵筆を使った多彩なアクションです。
ダッシュや遠距離攻撃、二段ジャンプといったアクションを習得していきますが、それらに加えて、アクション同士をキャンセルして連続でつなげることもできます。
たとえば、
- ダッシュ → 遠距離攻撃 → 二段ジャンプ
- 攻撃 → ダッシュで背後に回り込み再度攻撃
といったように、コンボ次第で動きがどんどん広がっていきます。
中でもお気に入りなのがペイントストロークというアクションです。使用すると後ろに回り込めて、ギミックには連続で使用もできるので、決まった時の爽快感は格別です。
多彩なアクションを自由に組み合わせて、状況に合わせて臨機応変に戦える点は、アクションゲームとして楽しめました。







絵筆をイメージした世界観が物語を引き立てる
『Constance』のイラストにはどこか懐かしい手触りがあり、優しさを感じさせてくれます。
敵のデザインから配置されたオブジェクト、さらには敵の攻撃表現に至るまで、その繊細なタッチが世界全体に息づいています。




また、世界は単一のエリアだけでなく複数に分かれているので、それぞれで異なる雰囲気の世界観を味わうこともできます。




冒険を進めるなかで、色の違う世界に触れていく体験は、『Constance』という作品そのものが色づいていくようで、楽しさをさらに広げてくれます。







『Constance』の気になる部分
序盤のアクション面の辛さ
『Constance』は序盤、体力やペイント量が少なく、アクションゲームとしてはやや難しい一面があります。
特にペイント量はアクションを使ううえで必須のステータスで、不足しているとペイントを使用したアクションを使用した際にダメージを受けてしまいます。
そのため、パラメータの低い序盤は、ギミックやボス戦でどうしても苦戦しがちになります。
アクションが苦手な人にとっては、序盤で挫折してしまう可能性もあると感じました。







ファストトラベルの少なさ
ファストトラベルの移動にはエレベーターで各エリアへ行き来することになりますが、その数はわずか6つとかなり少なめに設定されています。
そのため、移動に手間がかかる場面が多く、収集品を集めたいプレイヤーにとっては、移動の煩わしさを強く感じることも多々あります。
特に本作は高難易度のため、ステータスアップ系のアイテムはできるだけ早めに手に入れたいところ。特定のアクションが解放されないと進めない場所もあるため、移動面の快適さはかなり重要になります。
メトロイドヴァニア作品として見れば、もう少しエレベーターの数が多いほうが各エリアをスムーズに移動でき、探索の快適さもぐっと増したのではないかと感じました。







ストーリーがやや分かりづらい
本作はメンタルヘルスをテーマとしており、ゲーム開始前にもその旨が注意点として提示されています。そのため、心に影響を受けやすい人はプレイを控えた方が良い部分もあります。
ただし、そのテーマに関わるストーリー描写は存在するものの、明確な説明や補足がなく、ニュアンスで読み取る場面が多いため、全体としてはやや理解しづらいと感じました。
ストーリーをしっかり知りたい人にとっては、少し消化不良に感じてしまうかもしれません。
とはいえ、本作はアクション性の比重が大きい作品なので、個人的にはストーリーは“おまけ程度”として楽しむのが良いと感じました。
プレイしての個人的な感想
全体的に見て、良作でした。
基本的に総評として感じていることは変わりませんが、その中でも特に良いと感じたのは、その場で復活できる仕様が搭載されていることでした。
一般的なメトロイドヴァニアでは、死亡すると拠点へ戻され、再び同じ道を探索し直す必要があります。
しかし本作では、
① セーブポイントから再開するか
② 敵が少し強くなる代わりに、そのエリアから復活するか
の二択が用意されています。
この仕様のおかげで、死亡しても大きな時間ロスにならず、探索面ではかなり快適に進められました。
メトロイドヴァニアは死亡する場面が多いため、復活方法を選べる仕組みは、とてもありがたいと感じました。
終わりに
『Constance』は、ギミックを活かしたアクションを楽しみたい人には特におすすめです。普段のアクションゲームとはひと味違う、体験を味わうことができます。








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