『けものティータイム』は、喫茶店を営む姉妹が、ケモミミとなった人々と触れ合いながら心を通わせていくアドベンチャーゲームです。
謎の現象で人々がケモミミ化した世界で、人間の姿を保つ姉のタルトと妹のマカロンが喫茶店を営み、人々の心に触れていくストーリー。
日ごとにお菓子を変え、ケモミミたちの要望に合わせたブレンドティーを提供しながら、好感度を高めていくゲームシステム。
そんな『けものティータイム』の魅力を、本記事で解説していきます。

概要
ジャンル | シミュレーション+アドベンチャー |
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販売元 | SFURYU Corporation |
開発元 | Studio Lalala |
プラットフォーム | Steam Switch |
発売日 | Steam / Switch 2025年9月4日 |
販売元リンク | Steam Switch |
総評
オススメ度:
キャラクターやグラフィックは非常に優れ、音楽はうっとりできる一方で、ストーリーの暗さやシステムの不便さが気になる作品です。
PVでは全体的に陽気な感じだったのに対して、ストーリーではシリアスな雰囲気だったのが、作品として違和感と感じられました。
引き続きはない為、ゲームクリアしたら終わりです。クリア時間は11時間ぐらいでした。
良かった点
癒されるケモミミ達
『けものティータイム』の最大の魅力は、落ち着いた空間で描かれるキャラクターたちです。高品質なドット絵に加えて、各キャラクターの個性や雰囲気をじっくりと堪能できます。
特に姉タルトと妹マカロンは、仲の良い姉妹として多彩な表情を見せてくれます。さらに画面上に表示される擬音が演出効果を高め、キャラクターの愛らしさをより際立たせています。




また、お嬢様気質のマシュや、謎めいたケモミミ少女キッシュなど、個性的なケモミミ達も登場します。そのケモミミ達もまた、心地よさを提供してくれる要素となっています。







癒される音声演出とゆったりできるBGM
次に注目したいのは、店内に流れるBGMや効果音の音声演出です。落ち着いたBGMが空間全体を包み込み、プレイヤーに心地よい安心感を与えてくれます。
ブレンドティーを作成する時や擬音が表示はASMRを取り入れた音声が流れ、イヤホンやヘッドホンで楽しむことで一層の没入感と癒しを体験できます。







気になる点
切ないストーリーと不十分な世界観
ストーリーは切ないシナリオになっています。序盤は和やかな雰囲気で進みますが、途中からケモミミが次々と消え、物語から退場してしまう展開が描かれます。
そのため、後半では前半に輝いていたキャラクターたちが次々と姿を消していき、シナリオが怠惰に感じる可能性があります。
陽気なPVを見てプレイを始めた人にとっては、違和感を感じてプレイを辞めてしまうかもしれません。




物語の裏側では別の出来事が進行していますが、その点が不十分に描かれないまま終わってしまうため、やや消化不良な感じもしました。







テンポの悪さと完璧に作成できないブレンドティー
ブレンドティーを作成するシステムにはレシピの保存や呼び出しといった便利な要素がありますが、作成のたびに演出画面が入り、スキップができないため、やや面倒に感じました。




また、ブレンドティーを作成する際には、指定された茶葉やハーブが必要になります。
最初から所持していないため、完璧に作成はできずに失敗してしまうこともあります。失敗すると好感度が上がらず、キャラクターエンディングにも影響がでてしまいます。
さらに、必要なアイテムは営業終了後にランダムで入手する仕様となっており、この点でも不便さを感じました。


個人的な感想
ストーリーが明るい内容ではなく、暗い内容だったことには驚きました。最初はてっきり明るい作品だと、思い込んでもいましたね。ただ暗いストーリーでも、キャラクター達が精一杯生きようとする姿には、少し涙してしまうシーンもありました。
残念だったのが、キャラクターが途中から消えていく部分でしたね。キャラクター達が一番輝いている作品なので、そのキャラクター達の輝きが失われてくことは、作品の面白さを削減させてしまい、後半には冗長にも感じられました。
あと、気になる点にも書きましたが、ブレンドティーを作成するシーンがスキップ出来なかった所はやりづらさがありましたし、急に暗転することが個人的な不満点です。
終わりに
『けものティータイム』は、切ないシナリオで感動したい人や、純粋に可愛いキャラクターを堪能したい人にとってオススメの作品です。
一方で、テンポがやや悪く、途中で飽きてしまう場面もあると感じました。






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