【コーヒートーク トーキョー】舞台が変わっても、変わらないものもある【評価・感想】

舞台はシアトルから移りトーキョー……。
ここは、街の一角にひっそりと佇む1軒のカフェ。夜の一杯を求めて集うのは、カッパに雪女、ピクシーといった、多種多様な種族のお客たちです。
カフェの中で繰り広げられる会話は、何気ない話から、心に潜む深い悩みまで……生まれてきた種族は違っても、その本質は変わりません。
そんな彼らの言葉に静かに耳を傾け、マスターとして最適な一杯を差し出す……それが『コーヒートーク』というゲームになります。
舞台がトーキョーへと移り、物語はどのように変化していくのか……。
そして、訪れる人々が抱える悩みとは……?
それでは、『コーヒートーク トーキョー』のゲームレビューをお届けします。
ホタ今度はトーキョーか……舞台が変わることで、どんな物語が待っているのか気になって仕方なくなりそうだよ。
概要
| ジャンル | アドベンチャー |
|---|---|
| プラットフォーム | PlayStation 5 Nintendo Switch Xbox Series X|S Steam |
| 開発元 | Toge Productions |
| 販売元 | コーラス・ワールドワイド |
| 発売日 | 2026年5月21日 |
総評
オススメ度:
人の心に潜む悩みを深く体験できるストーリー性や、日本ならではの飲み物、個性豊かなキャラクターたちと、全体的に楽しめる作品です。
キャラクター達も心機一転がらりと変わり、新しいメンバー達との会話中心になるので、新規プレイヤーでも気軽に始められます。
そして、今までは人と人との悩みだったのが、今回は自分自身の深い悩みに変わったのが大きな魅力でもありました。
ただ、前作『コーヒートーク』『コーヒートーク2』とはストーリーの雰囲気がガラリと変わっているので、そこが合わない人もいるかと感じます。
問題点としては、新しく追加された「温度機能」が飲み物の提供のテンポを悪くしている印象です。前作と同様にレシピも自分で探さないといけないので、そこもやや大変なところかと思われます。
クリア時間は約2~3時間ぐらいです。
『コーヒートーク トーキョー』の楽しさとは?
お客たちが抱える悩みが心の奥に潜り込んでくる
前作までは人に対しての悩みが主体でしたが、今作では主に自分に対しての悩みが多く、これからの自分に対してどうするべきかが深く描かれていました。
老後生活に悩むカッパや、自分自身の行動で悩む獣人の娘……。今までの『コーヒートーク』とは違った風景が見えてきます。




しかし、ストーリーの方向性が変わっても、根底にあるものは変わりません。カフェのお客たちの悩みを聞いてアドバイスをし、自分の思い描く答えへと導いてくれます。そういった深い悩みを聞いていると、自分自身の心の奥にもぐっとくるものがあると感じられます。




過去作『コーヒートーク』とはまた違った深い悩みを聞ける……それが、この『コーヒートーク トーキョー』の楽しさだと言えます。






日本を感じられる飲み物から、今までになかった冷たい飲み物まで――今作も驚かされる飲み物の数々
今回の舞台はトーキョーということで、日本にちなんだ飲み物が多数登場します。
富士山をモチーフとしたサンセットフジに、日本ならではのお茶であるほうじ茶など、いままでの洋風とは違い和風の飲み物も見ることができます。




そして、新システムとして「温度機能」も追加。冷たい飲み物も作れるようになり、飲み物のバリエーションも増えました。


新しい飲み物を見る楽しさも、『コーヒートーク』ならではの楽しみですよね。






『コーヒートーク トーキョー』の問題点
テンポを阻害する新システム『温度機能』
新しく温度調節ができるようになり、温かい飲み物、冷たい飲み物が作れるようになった『コーヒートーク トーキョー』ですが、問題点が存在します。
それは、操作性の悪さと視認性の悪さです。
まずは操作性の悪さですが、レシピを作る際に行う初めの動作として、絶対に温度ボタンを押す必要があります。そのため、余計な動作が1つ増えてしまい、飲み物作りがやや面倒に感じられました。しかも、飲み物をリセットするとまた押さないといけないので、更に手間がかかります。
最後に押し忘れることが多々あったので、本当にやりづらさが感じられました。
そして、もう一つの問題点の視認性の悪さ。
押している温度がどちらかが判断しづらいです。
温度ボタンを押さない初期状態だと黒くなっていて分かりやすいのですが、温度ボタンを押した後だと色でしか変化せず、どちらが押されているかパッと見て分かりづらく感じられました。




個人的にはボタンではなく最後にポップアップとして表示し、温かいと冷たいを選択可能にして提供するようにすれば、テンポも損なわずに気持ちよくプレイできたのかなと感じます。






『コーヒートーク トーキョー』の気になる部分
飲み物を作ることの大変さ
前作同様にレシピはほぼ最初から分からないので、お客の要望から答えを導いて飲み物を作ります。そのため、分かりづらいレシピなどは手探りで探すしかありません。


もちろんヒントとして、SNSにレシピが書いてあることがあります。しかし、それは日付によって書かれていなかったりもするので、探すのには毎回SNSの投稿をチェックする必要があります。


細かいところまで見る人ならいいですが、物語だけを体験したい人だとSNSを見ることはしないと思います。
最終的に、レシピを開放するために何度も試行錯誤するか、あるいは攻略サイトを参考にして進めるかの二択になるでしょう。
どちらを選ぶかは、プレイヤー次第です。
プレイしての個人的な感想
全体的に見て、良作です。
前作からガラリと変わってしまって、最初はなんだかスパイスが足りないと感じてプレイしていましたが、後半になるにつれてそのストーリー性に引き込まれていきました。
特にジュンが言った「たとえどんな不格好でも…まずは一歩目を踏み出すことかな…」という言葉は、心に来るものがありました。




実際、自分も今が物凄く転換期でもあり、人生にとっての岐路に立っています。そのため、自分自身の悩みを照らし合わせてくれる本作には、心を動かされるものが多かったですね。
ただ、UIが悪くなってしまったので、秀作としてみるのは難しいかなと感じました。
終わりに
『コーヒートーク トーキョー』は、人の悩みを聞いて自分の人生の進み方を改めて考えたい人にオススメです。
前作とは違ったストーリー展開ではあるので、前作の雰囲気が好きな人がプレイするとやや微妙に感じられるかもしれません。












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